法輪寺に行ってきた
京都、嵐山の法輪寺に行ってきました。
虚空蔵菩薩のお寺です。
京都の人は13才になると知恵を授かりに法輪寺にお詣りをするのだとか。それが十三まいり。お参りした後、渡月橋を渡って帰るとき、絶対に後ろを振り返ってはいけないらしい。
京都駅からタクシーで直行したのですが、そのタクシーの運転手さんも十三まいりをしたとのこと。嵯峨天皇がいかに偉大で地元の人たちから崇敬されているかを教えてくれました。
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法輪寺はそれほど大きくない風情あるお寺でした。。
苔がきれいで、梅がちょうど見頃で、素晴らしいタイミング。
おまけに十三まいりの着物姿のお嬢さんとそのお母さんたち、SDカードのお守り(後述)を授かりに来た若い男の子三人組という、ここならではという顔ぶれが境内にいて、なかなか良いかんじだと思いました。
さて。
私は何をしに来たかというと、虚空蔵菩薩さまにご挨拶するためなんだけど、いろいろ造作も見たかったんですね。
虚空蔵菩薩さまをお祀りするお寺は、東向きに視界の開けた場所に造られるというのは、ここも当てはまるのか、とか。
電電神社なるものが同じ境内にあるけれども、これ、ホントは雷電神社だったのを何百年か前に書き間違えたんじゃないの?とか。
栃木にはやたら星宮神社というのがあって、元は虚空蔵菩薩さまをお祀りしていたものを明治の神仏分離で神社にしたらしいんですね。そして、雷電神社というのもそこそこある。これは雷の多い土地で雷を除ける御利益がある神社。
法輪寺にある電電神社は電気関係者に御利益があるとされ、電話会社や電気を扱う会社の名前が、寄進者の板にズラズラズラーっと並んでいるのです。
でもさ、電気が発見されて利用されるようになるよりも、この神社の方がはるかに歴史が古いんじゃないかと思うのね。しかし手がかりになりそうなものはなし。
参道の石段を上がりきると本堂の前の広場に出て、手水舎で手を清めてさてお参りしよう、と、本堂の方向をよく見たら、つい最近、お参りした神社と少し似ていた。
向かって左側に白梅、右側に紅梅。
おまけに狛犬っぽい場所に、狛牛がいる。
そしてその牛とは別に、撫で牛ならぬ撫でヤギがいる。
参拝した人がなでなですると御利益があるというあれである。
これはあれですかね、知恵を授けるとか学問の神様とかそういう方は、梅がお好きなんですかね。花を愛でて良し実がなって良し。
牛も実用的だものねえ。洋の東西を問わず、牛は財だもの。
虚空蔵菩薩さまの眷属はウナギなので、どこかにウナギの像とかあるのかと思ったけどそれは見つかりませんでした。食べちゃいけないとかも特にないらしい。
ちなみに狛牛は狛虎と対になっていた。
これはおそらく、生まれ年の十二支に守り本尊を割り振ったときに虚空蔵菩薩さまが丑寅年生まれの人の守り本尊とするところからでしょう。
見晴らしは最高でした。街が一望できるかんじです。
これなら夜空もよく見えるし、明けの明星に祈ることもできるでしょう。
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法輪寺の御守り授与所にはSDカードの御守りがありました。本物のmicroSDカード16GBとSDカードアダプターのセット。虚空蔵菩薩さまのお姿画像入り。
ええもちろん授かってきましたとも。
初めてSDカードの御守りの話を知ったときは驚いたけど、考えてみると合理的。
だって、ここに大事なデータを入れてスマホに入れて持ち歩けば、いつも身につけていられるし。御守りの材質は木と紙と布と決まったわけじゃない。貴金属はオススメの材質であるはず。(SDカードはプラスチックと少量の貴金属で出来ている)
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まあそんなわけで、行ってこられて良かったです。
帰ってから、行を行うための水場はあったのか、とか、見落としたポイントに気づいたけどまあしょうがない。
またお参りに行けたらいいな。