ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「ハドソン川の奇跡」

実話なんだそうです。 トム・ハンクス主演、監督はクリント・イーストウッド。 ーーーーーー 主人公は旅客機のベテランパイロット。 離陸直後にバードストライクでエンジンが両方とも損傷、 管制官は空港に引き返すように指示するが、 機長はとてもそこまでもたないと判断し、 ハドソン川に着水した。 機長の神業的な手腕により、奇跡的に乗員全員が無事に生還。 世論もマスコミも機長を英雄と賞賛するが、 国家運輸安全委員会は、着水などという危険な事をせずとも、 もっと安全に空港に引き返せたのではないかと詮議をはじめた。 加熱しすぎるマスコミ、連夜の悪夢、ストレスによる高血圧。 国家運輸安全委員会は、まだ見つかっていない左エンジンは 微力ながらも機能していたはずだと主張し、また、 シミュレーターによれば無傷で空港に引き返せたはずだと言う。 機長と副操縦士の決断は正しかったと証明できるのか。 果たして公聴会の結論は。 ・・・・・という映画。
選択肢が、ものすごく危険な道と、とんでもなく危険な道しかなくて、 今すぐどっちか選べ、という究極の決断を迫られる。 たまたま成功したけれど、その選択はベストの選択なのか、と、 安全なところにいる人たちからゆっくり時間をかけて検討される。 まあそんなかんじなんだけど。 いくら優秀なコンピューターシミュレーションでも、 数値を入力するのは人間なんだよね。 見落とした要因があると正しい結論が出ないという話でもある。 公聴会のシーンは祈るような気持ちになりました。 見て良かった。 機長の熟練の技と、職務を忠実に果たしたスチュワーデスさん、 極寒の川で救助を急いだフェリーや救助隊、がんばった乗客たち。 みんなの力で、奇跡を起こした。 良い映画でした。