ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「政と源」

三浦しをん「政と源」。 「舟を編む」がすごーーく良かったのでもう1作、同じ作家の作品を、と思って買ってみた。ちょうどナツイチという文庫本のキャンペーンでブックカバーが付いてくるおまけもあり、あと何よりも表紙が良かった。こういうのジャケ買いっていうんだっけ。 国政と源二郎は同い年の幼なじみ。国政は元銀行員で定年まで勤め上げたあとは一人暮らし。源二郎はつまみ簪職人で、徹平という弟子がいる。 おおむねこの3人のエピソードが6編。
政と源 (集英社オレンジ文庫)

政と源 (集英社オレンジ文庫)

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/06/22
  • メディア: 文庫
読んでみてそれほど好きって訳でもないな、と思ったのだが、ふと、これを映像化したら・・・と考えてみると、俄然楽しいビジュアルが目に浮かぶのだ。水辺の光やつまみ簪、源二郎の古い家などの背景や小道具が目にうれしい、ステキな画面になりそう。ストーリーはテレビドラマ向きかな。ビジュアルは映画の方がいいかな。でも・・・源二郎は誰が?私の脳内ではアラーキー(写真家の荒木経惟)で再生されていたんだけれども。