ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

文庫本を買う理由

ここしばらく、

文庫本をどんどん買って読んでいる。

ちょっとたがが外れたような、

これまでにないかんじで。

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ひとつには、

応援したい本屋を見つけたこと。

全国展開ではない、県内チェーンの書店で、

我が家から最も近い本屋である。

これが無くなったら、

ショッピングモールの中の本屋まで行かなくては

リアル本屋がなくなってしまう。

ショッピングモールは遠くて混雑していて私には広すぎる。

ちょっと広めで品揃えもしっかりしていて、

ちょっと話題になった本はあらかた揃えてあって、

棚はキレイでやる気も十分。

そして本だけではやはり苦しいのか、

文房具やお菓子も置いてある。

でもそんなに混んでない・・・経営大丈夫なんだろうか・・・。

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ふたつめは、

目の都合である。

私は近視なので、ちょっと遠くだとメガネが必要で、

しかも近年はピントの合う範囲が非常にシビアになり(老眼です)、

ちょっと遠くと、もっと遠くでは、別のメガネが必要になる始末。

しかし文庫本はちょうどピントの合う距離になるので、

メガネ無しで楽しめるのだ。

おまけに、大好きな映画鑑賞よりも目の疲れが少ない。

細切れに読んでもよし、購入してしまえば返却の必要もないので、

しばらく寝かせておくのも良し。

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みっつめは、

文庫本は処分がしやすいから。

この先どこに住むことになっても、

文庫本は簡単に捨てられる。

もちろん古紙回収や買い取りに出すに越したことはないが。

私にもしものことがあったとしても、文庫本なら簡単。

ここに住んで初めて、木製品やプラ製品、革製品などが

これほど処分に困ることを知った。

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よっつめ。

電気を使わないから熱も発しない。

暑いんだもん。

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だいたいこんなところ。

なので、どんどん買って、どんどん読んで、

すごく気に入ったのだけ残して後は捨てるつもりで読んでいる。

思い起こせば、欲しい本をどんどん買って読むのは

子供時代の私の夢だった。

天井まで届くような本棚に本がみっしりあって、

脚立に腰掛けて読みたいだけ読むのが憧れだった。

大きな本棚は一生ムリだと分かったけれども、

一生かなわないと分かった憧れ(たとえば犬を飼うとか)は山ほどあるけど、

好きな本を買って、ゆっくり読むことは今できる。

自分にできる贅沢をしよう。

家の中で一番涼しい場所で文庫本を読む。

好きな音楽を小さく流して、

お気に入りのグラスに麦茶か冷茶をついで。