「ベスト・キッド」(1984年版)
以前、ジャッキーチェンの出演している「ベスト・キッド」を見たんだけど、
それはリメイクバージョンで、元の有名作品があると聞いて、
リストに入れておいた作品。
(以前見たのはこちら)
あらすじだけ抜き出すと、そのまんまみたいだけど、
見ると全然違うんですよ。雰囲気から何から。
こっちはとってもアメリカンで、アメリカのテレビドラマみたい。
主人公たちが高校生だから、男子高校生たちの人間関係とか、
未練のある元カノに新しい男ができてむかつくみたいなところが
たいへん自然で納得がいくかんじ。
ハロウィンの仮装パーティとかね。
敵役の行動に「あ~、そりゃ怒るでしょ」ってかんじ。
で、主人公の師匠となる「ミヤギ」氏もこれまた、
いいかんじの人物造形なのですよ。
水道の修理をしたりする近所の東洋人のおじさんで、
小さい木の鉢植えの手入れをしている風変わりな人、
・・・だと思っていたら、なんとカラテの達人だった、という人。
私はミヤギ氏に一番共感してこの映画を見ました。
そして、こんなにアメリカンな画面の中で、
沖縄の場所を説明していて「おお~、」って思いました。
テレビ東京で「youは何しに日本へ?」っていう番組の中で、
アメリカで空手を習ってる人たちが沖縄に聖地巡礼に来てたのを
見たことがあるけど、それって、源流はコレなんですかね?
敵役たちの通う道場の「先生」が、悪いのよ。
弟子たちは本当は悪くない、ってあたりもよかった。
で、その「先生」は元軍人なのね。
勝て、とどめを刺せ、負けると死ぬんだ、って教えてて、
それはそれで競技ではない戦闘であれば正しいんだろうから、
ある意味納得がいくというか。
それもまた彼の人生から導き出された人生哲学なのでしょう。
スポーツでやっちゃいけないけどね。
これ、今知ったんだけど、続編がたくさん出てるのですね。
見てみたい気もするけど、ミヤギ氏のキャラが変わってたらやだな。
あと関係ないけど、演歌というのはJapanese bluesだと説明してて、
そうなの?そうかも、そうだな、と思った。
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