「ポカホンタス」
ディズニーアニメの中で唯一、
ネイティブアメリカンのヒロインだというので視聴。
音楽がすごーく素晴らしい。
これまで見たディズニー作品の中でも上位5位に入るのでは。
あと、自然の描写が美しい。
でもなあ・・・。
彼氏はいかにもアメリカ人好みの金髪碧眼。
まあ簡単に言うと、白人の男に現地の異民族の若い女が
コロッとまいっちゃう話なんですよね。
白人からみた都合のいい話ってかんじがしてしまって、
どうも私には馴染めませんでした。
「こうなったのはみんなの憎しみのせいよ」って
インディアンに言わせても、いやそれは違うだろ、って。
「言葉が分からないんだね」って、
そっちが現地の言葉を解さないんじゃんか!
(でもなぜかすぐに英語を理解してしゃべれるようになる)
ある程度のネイティブアメリカンの歴史とか知ってると、
その後彼らがどんな目にあうのか常に二重写しになってしまって、
うーん、なんだかなあ。
その後、お父さんも友達もみんな虐殺されて、
岩しかないような土地に移住させられるんだよ?
例えばこの話をナチスの親衛隊とユダヤ人の若い女性に置き換えたら。
例えばこの話をアメリカ軍兵士とイラクの若い女性に置き換えたら。
・・・・って思ってしまって。
うーん、良い曲がいっぱいなのに、
英語版のヒロインの歌は素晴らしいのに、
なんか惜しいなあ、という印象です。
ちなみに実話とされているようですが、
当時のポカホンタスはまだ子供で、
しかも当時の風習から考えると不自然な点が多く、
ジョン・スミスの創作(またはホラ話)である可能性が高いらしい。
お姫さまモノを期待してたんだけど・・・全然違った・・・。
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