「大統領の料理人」
フランスの大統領とその友人たちのみに料理を作る厨房が、
メインの厨房とは別にしつらえてあって、
その厨房で大統領の専属として働くポストがあるらしい。
ミッテラン大統領の専属シェフとして、初めて女性の料理人がやってきた。
その料理人の実話なのだそうだ。
映画は、フランスの南極基地の現在から始まり、
過去のエリゼ宮での日々と、交互に描かれていく。
大統領の料理人として呼ばれたが、
大統領の好物や嫌いなものも知らないまま料理を作ることになったり、
メイン厨房からの冷ややかな扱いや軋轢、
大統領に料理を気に入られたけれども
大きな組織ならではの横やりや制限が入って
自由に料理が作れない・・・。
そして南極基地でのお別れパーティに腕をふるう様子。
映画が始まってから最後までずっと、
頭の中に、邦画の「南極料理人」と狐野扶実子が
ずーっと浮かんできていて、ずーっと考えながら観てた。
「南極料理人」の基地との規模や食堂の違いだとか、
狐野扶実子も男性料理人からの協力が得にくかったり差別されたり
そういう部分で苦労したようなことをインタビューで答えてたよね、
とか、そんなようなことを。
出てくるお料理は、とっても美味しそうです。
縮緬キャベツ、一回使ってみたいな。
あと、大統領の専属料理人で、
個人的なお客さんにだけお料理を作り、
独立したキッチンがあって、最高の食材を作って、っていうと、
大統領のポケットマネーで雇ってるのかと思ってたら、
公金だったのね。そりゃ予算どうこう言いたくなる立場も分かる。
まあなんというか、
フランスの食事に対する文化を感じました。
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