「真夏の方程式」
全国の福山雅治ファンの皆さま、大変申し訳ありませんでした。
わたくしの目がフシアナでございました。
これまでの、
「え~、福山雅治ー?そんなにいいかなー。」
「HELLOは買ったし好きだけど、そんなに格好いいかなー。」
「ああ、ラジオいいよね。だけど別に・・・なんか萌えないっていうか。」
などという数々の発言を、全て、全面的に、撤回いたします。
福山雅治がイイのは銀縁めがねに白衣だけじゃないのね。
スーツも良いじゃないか
こんなにかっこよかったのね。
私が間違ってたよ。
いかん。映画の話だ。
舞台は、海底資源開発と環境保全に揺れる、海の美しい町。
物理学者の湯川(福山雅治)は仕事でその町に滞在している。
行きの電車で会った少年は夏休みを利用して親戚の家に来ており、
その親戚の家というのが湯川の宿泊している民宿である。
民宿のおじちゃん、おばちゃん、それからその家の美しい一人娘と、
その宿の宿泊客である元刑事が主な登場人物である。
少年がおじちゃんと花火を楽しんだ翌朝、
元刑事が堤防の下で死体で発見された。
しかし死因は一酸化炭素中毒。
警視庁からやってきた刑事は湯川を巻きこんで、
いっしょに事件の真相と、隠された動機と秘密をたぐりよせていく。
・・・・・・といったお話。
民宿の一人娘が杏なんだけど、鮮烈なまでに美しい。
透明度が高く、魚たちが乱舞する静かで豊かな海から、
浜にあがってきて、ウエットスーツを脱ぐ。
青い水着と、きれいな背中。
白いシャツとデニムで自転車で走っていく姿も、
日焼けしたスリムなスタイルが港町に映えてステキだ。
この杏の健康的な魅力が、この映画のストーリーに説得力を持たせてると思う。
ヒロインが魅力的でなければ、この映画は成立しない。
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「全てを知った上で、自分の進むべき道を決める。」
何度か出てくる言葉なんだけど、
これって、案外難しいよね。
どの時点で、「全てを知った」と判断するのか。
本当にそれで全てなのか。
全てを知ろうとすること自体が阻まれることもあれば、
これ以上知らない方が良かったと思うことだってあるかもしれないし、
実は出されたデータは誰かの都合のいいデータだけかもしれないし、
全てを知るための対価が膨大になることだってあるだろうし。
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翌日追記。
少年は、ずっと黙ってはいられないと思う。
きっとさりげなくお母さんが聞き出してしまって、
お母さんは義兄に大激怒。
「うちの子になんてことを!」
お母さんは美人の姪っ子よりも少年の方が大事だ。
お母さんも、何もなかったような顔で沈黙を守れるだろうか。