ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「アウトブレイク」

今見ずしていつ見る。 ーーーー 映画はアフリカの傭兵部隊のキャンプで謎の病気が蔓延するところからはじまる。感染力と致死性の高い感染症で、防護服に身を包んだ者達が血液を採取していくが、救援物資を投下すると思いきや、なんと大型爆弾を投下してキャンプ全体を焼き払ってしまう。 時は経ち、舞台はアメリカの研究施設に移る。 サム(ダスティンホフマン)は国防省に所属する感染症の専門家で、ザイールでレベル4(最高レベル)の危険度の出血熱が発生したと連絡を受けて調査に赴く。致死率は100%、接触感染で、感染すると2~3日で死に至る。到着したときには既に村はほぼ全滅していた。感染者は隣の村にたどり着く前に死亡してしまうので、封じ込めが完了したという。 しかし、その地域にいた猿(すごくかわいい)が捕らえられてペットとしてアメリカに密輸され、その猿を宿主としてアメリカにその出血熱が持ち込まれる。最初はその猿をペットショップに持ってきた男、短時間だけ接触したペットショップの店主。ペットショップで売れなかった猿は森に放され、さらに持ってきた男から恋人へと感染は広がっていく。そして出血熱のウイルスは変異して空気感染するようになり、爆発的に感染者が増えることに。サムは懸命に感染ルートを探るが、軍の上層部は、街ごと隔離して住人もろとも焼き払うことを計画しはじめる・・・・ という映画。
アウトブレイク [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
今、こういうのを「面白い」と言って鑑賞するのは不謹慎な気もするけど、堅い内容を扱っていながら間違いなく娯楽作としてよくできた作品だと思う。面白かったです。 そしてやたらダスティンホフマンが格好イイ。 ーーーーー以下、ネタバレありーーーーーー エボラ出血熱よりもさらに感染力と致死率の高いウイルスという設定で、アメリカ軍の機密にも関係していて、最終的にはアメリカ軍が隠し持っていた血清が変異前の株に効き目があって、さらにそれを元にして変異後の株にも効果が出る血清が開発されて事態はめでたしめでたしになるんだけど、 ・・・・・・そういう血清があればいいんだけどねえ・・・・・・、と、今、この映画を観る人たちは思うよね。私も思ったけど。 以前、エボラ出血熱のニュースがあったときの解説は、この映画の中で語られるようなものだった。感染から死亡までの時間が短いということはウイルスの生存戦略としては失敗で、感染を広げる前に宿主が死んでしまうからそれほど広がらない、とか。アフリカの地方の村で感染があっても村の中だけで完結する、とか。 まさか現在のように、アフリカの人口密集地で流行してしまうとか、潜伏期間がそこそこあるとか、そういう事態は当時は考えられてなかったよね。 この映画の中で爆発的に感染者が増えるターニングポイントは、接触感染だったウイルスが変異して空気感染しはじめるところだったけど、これが現実に起きたら超怖い。 WHOの人とか、今、懸命にがんばってる人たちがいるんだよね。 なんとか早く、ウイルスに効く薬を開発してもらいたいです。