「るろうに剣心」
舞台は幕末の動乱期の日本。
「人斬り抜刀斎」と呼ばれる暗殺者が居た。戊辰戦争では倒幕派に加わり著しい働きを見せるが、その後は行方をくらましていた。
明治の世になり、抜刀斎を名乗る殺人鬼が現れる。しかし戊辰戦争当時の抜刀斎を直に知る警官・斎藤一は「奴の仕業ではない」と言い切る。アヘンの密造を始めた悪徳商人が殺人鬼を雇って、邪魔者を消していたのだ。
行方をくらませた「抜刀斎」は緋村剣心と名前を変え、もう人は切らないと固く心に誓って静かに流浪人として生きていた。たまたま出会った剣術道場の主である娘を助けてやったところから、ついには悪徳商人や抜刀斎を名乗る殺人鬼と対決することになる。
だいたいそんな話。
もともと超有名な原作コミックスがあるのだそうです。そういえばほんのちょっとだけ読んだことがある気がする、けど、未見と言っていい程度。何にも思い入れがない、まっさらな状態で見ました。
道場を守るヒロインが武井咲、
抜刀斎を名乗る大柄な殺人鬼を吉川晃司、
いやらしーい感じの悪徳商人に香川照之、
アヘン密造をやらされて逃亡する美女を蒼井優。
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- メディア: DVD
いやー、なめてました。すいません。
アクション活劇なんだけど、ちゃんと時代劇になってる。
そんでね、アクション活劇には何が大事かって、なんてったって主役がかっこよくなくちゃいけないと思うのよ。これがねえ、もう、ヒロインが殺人鬼と向き合って絶体絶命のピンチ!ってところに、シュタタタタッ、と走ってパッと飛んで、ヒラリッとヒロインを奪還して、ヒロインに手ぬぐい(ハンカチに見える)を渡して、優しい声で一言。
「忘れ物でござるよ。」
もうこの瞬間に女子は全員瞬殺でしょう(笑)
でね、悪役がねえ、これがまたキャラが立ってて素晴らしい。
異国趣味の超大金持ちの悪徳商人の嫌らしい感じとラストのお茶目なかんじとか、用心棒たちのそれぞれ強そうな感じとか。須藤元気なんて出てくるんだもん、あんなの出てきたら死ぬよね。
大柄な吉川晃司の殺人鬼とかね。あれは拾った刀が妖刀だったってことなんですかね。
いやー、良かった。
そんで武井咲のツンデレも可愛くて。逃亡する美女は最初誰だか全然分からなかった、いつもと違う蒼井優がすごくイイ。この2人がいい対照になっててそれぞれ引き立っててどっちも魅力的だ~。
今、もう一回見ながら書いてるんだけど、立ち回りのシーンのアクションがほんとにスゴイです。
佐藤健本人がやってるシーンも沢山あるし、早回しと編集で、たぶん何倍も収録時間が必要だろうし。エンドロールでは5人ほどスタントマンの名前があって、おそらくそれぞれの役者さんに体格の近い人が務めていらっしゃるのでしょう。
まあそんなわけで佐藤健いいね✨
それほど背も高くなく足も長くなさそうな彼を最高に格好良く見せる、素早い立ち回りの時代劇(でも前髪は下ろす)を用意した偉い人はグッジョブ!だ。ビジュアルも動きも美しくてカッコよくて、コレ見た人はみんな惚れるね。据え膳を特攻しちゃった女子が出るのも無理ないでござるよ。
あと以前友人に、青木崇高あたりタイプなんじゃないの?って言われていまいちピンとこなかったんだけど、この左之助ね。(笑)なるほど。
ブログを見に言ったら南米手記がたいそう面白かった。