ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「アーティスト」

第84回アカデミー賞を作品賞ほか5部門も受賞。

白黒の映画なのに2011年の映画です。

アカデミー賞で話題になっていた映画なので借りてみたんですが、

いつカラーになるのかな-、いつセリフの音声が普通に入るのかな-、

なんて思いながら観てしまいました。

最後までカラーにはなりません。(笑)

白黒の無声映画(完全なサイレントじゃないけど)を

観るのは初めてでした。

物語の舞台になるのはずっと昔、映画といえばサイレント映画だった時代。

サイレント映画の大スターと、彼の大ファンだった新進女優とのお話です。

名も無いファンとして出会い、撮影所で端役とスターとして再会し、

彼のアドバイスに従ってほくろを描くようになってから売れ始め、

やがてサイレントからトーキーへと時代は変わり、

サイレントにこだわった大スターは売れなくなり、

新進女優は人気女優へと成長していく。

大スターだった彼は少しずつ自暴自棄になっていくが、

彼女は人気女優になってからもずっと彼を大切に想っていた・・・

そういうお話。

スター役の俳優さんも、新進女優役の女優さんも、

運転手さん(付き人?)の人もいいかんじだったんですけど、

愛犬のジャックラッセルテリアの演技がすごい。

たしか、あまりの演技の巧さに賞を贈られていたはず。

映画を観ながら、

そーいや、キムタクは工藤静香のファンだったんだっけー、

とか、

はなの横のホクロ取っちゃったら普通の美人になっちゃって

それからあまり見かけなくなっちゃった女優さんって名前なんていったっけー、

とか、

いろいろ余計なことを考えながら観てしまったので、

アカデミー賞のありがたみはちょっとよくわかりませんでした。

とてもよくできた映画だと思うし、

印象的なシーンもたくさんあって、

なるほどアイデアが良いんだな、と思うところもあるけど、

このまま後世まで生き残る映画になるかどうかは、どうだろう。

2011年の新作映画としてはとても斬新なのだけど、

このところ白黒映画もいくつか観てきたので、

白黒映画の往年の名作と比べられちゃうと、ちょっと苦しいかも・・・。

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追記。

他の人たちの感想を読みに行ったら、

サイレント映画をたくさん観ている人たちには、

いろいろと(ああこれはあの映画のあのシーンの・・・)などと

出典を思い起こしては楽しめる映画なのだそうです。

アカデミー賞の審査員の人たちはみんなご存じなんでしょうね。