「サマーウォーズ」
なにこれ、すっごい面白いじゃん!!
まったくのノーマークだったんですが、kenさんの「もしもアナタが名画座の館主だったなら 」という企画で、自分が名画座の館主だったら最初に上映する作品の候補としてあげていらっしゃる方がいて、(ほほう、それほどのイチオシなら)と、リストに入れておいた作品です。
前知識ゼロ。
表紙の絵を見て、なにか叙情的できれいな絵を見て静かに癒やされる系の映画なのかな、と思っていたら、全然違いました。ふつう、表紙の写真とか絵とかって、映画の一場面じゃないですか。あの絵、映画の中で一回も出てきませんでした。
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高校生の男の子が部室にいたら、美人の先輩からアルバイトをもちかけられます。
「バイトといっても、私と田舎に旅行してくれるだけなんだけどなー。」
駅で待ち合わせをしたら大量の荷物を持たされて、先輩の田舎へ。
ついたところは代々続くものすごい旧家で親戚一族が集まっていた。
とまどいつつ一日が過ぎ、もう寝ようとした頃に一通の謎のメールが届く。
謎の数字の羅列を見て、数学の問題だと判断した彼は数式を解いて返信。
そのまま眠って翌朝になると、なんとテレビのニュースに自分の顔写真が!
寝る前のメールで仮想世界のセキュリティを解除してしまったらしいのだ。
オズとは世界中がつながるインターネット上の仮想世界。
利用者はアバターを作ってログインすればあらゆるサービスを受けられ、
そこには現実社会の行政機関までが出店しており、
住民基本台帳からインフラまでがつながっている。
そのアバターのアカウントを乗っ取られて、悪用されていた。
暴走するアバター。
そしてその影響は現実社会のあらゆる制御系におよびはじめる・・・・・。
これ、2009年の夏に公開なんですね。
この時点ですでにこんな作品が作られていたなんて。
アカウントを盗むAI(人工知能)を軍が買い取り、軍事目的で使いはじめる・・・・。
現在、実際にもうサイバー攻撃要員を養成している国もあるわけだし、
なんというか、妙にリアリティを感じてしまいました。
家族や親戚の絆や、人と人との力を合わせることの価値。
その人の特技や得意分野を持ち寄って、助け合うこと。
そしてサイバーテロ・・・・・。
あまりにもタイムリーな内容におどろきました。
やっぱり私には映画の神様がついてる。
伯父の法事で親戚が集まった時に、いろんな職業の人がいて
いろんな話が聞けて、親戚だというだけで輪に入れて、
おもしろいものだと思ったことを思い出しました。
ただ、私、花札のルールぜんぜん知らないんだよね。
それがちょっと残念。知ってたらさらに楽しめたかな。