ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「ソルト」(ネタバレあり)

アンジェリーナ・ジョリーがものすごいアクションをこなすスパイ映画。

いやー、すごいです。

ってかちょっと無茶すぎませんかあれは。

絶体絶命のピンチからその場で爆薬を含んだ重火器を作って脱出、

走るトラックの上を飛び移るわ、危険すぎるカーアクションはこなすは、

接近戦のアクションもあるわ、すでにそこまでで生身とは思えないくらいなのに、

あの地下八階まで降りるエレベーターの後のすごい深さの空間を

あんなふうに下っていくのはちょっと無理すぎる気が。

どうやって撮ったんだろう。

監視カメラに履いてた下着をかぶせて撮れなくしちゃうのはナイスアイデア

荷物なんて持たずにそのまま逃げてタクシーに乗れるということは、

ケータイも現金も常に身につけてるんですね。

あの女らしいツーピースのどこに入れてるんだろう?

ストーリーは全編ハードボイルドでした。

かっこいいけどあんな人生送りたくないですね。

彼女がどれほどご主人を愛していたか・・・。

「私から全てを奪ったやつらに復讐するのよ」

そらそうだろう、と思いました。

ーーーーーー以下ネタバレありーーーーーー

私はてっきり、

彼女は拉致された(人質にとられた)ご主人を無事に返してもらうために任務を遂行し、

返してもらえると思ってアジトに帰ったところで、いともあっさり目の前でご主人を始末されて、

それでぶち切れて皆殺しにして寝返ったんだと思ったんですが、

最後の護送ヘリの中で話したことによると、北朝鮮から解放された2年前の時点で

気持ちの中で寝返ってたわけですね。

つまり、2年前まではちゃんと二重スパイで、

ずいぶん長い間アメリカに住んでアメリカCIAとして勤務していながら

中身はロシアのスパイとして何年もずっと指令がくるまで潜伏していたわけだけど、

CIAの任務としてご主人に近づいて結婚したにもかかわらず、

ご主人は彼女が北朝鮮に捕まったら嘆願書を集めて救出しにきてくれて、

実はCIAだと明かしても強く愛し続けてくれたところで、

人生で一番大切なものが代わった、と。

ええと、そういうことですよね?

副大統領の葬儀のシーンは迫力満点で大がかりで、

大作の貫禄たっぷりでしたね。

パイプオルガンを鳴らすのと爆破するのと相乗効果で。

ただ、あんなことしちゃったら落ちたロシア大統領は

その場で即死しちゃいそうな気がするんですけど、

そしたらどうするつもりだったんでしょうね。

ホワイトハウスのシーンは、映画とはいえ大統領を殺しちゃったのはびっくり。

すごいアクションだし、護衛をたくさん殺しちゃうし、

幾重にも張り巡らされたセキュリティを突破していくんだけど、

3月11日以降にこの映画を見ると、

(これって主電源と非常用電源と両方やっちゃえば空調も効かないし、

デジタル系のセキュリティは全部ダメになっちゃうから手っ取り早いんじゃ?)

などと考えてしまいました。

全部コンピューター制御の電化モノなんだものねえ。

今だったらそういう部分のシステムにスパイウイルスを忍び込ませて、

通信システムその他を乗っ取るとかした方が効果的だろうな・・・・って、

これはもうやろうとしてる国がありそうなかんじですね。

あと核ミサイル撃つよりも、

ねらった国の国内にある原発を事故にみせかけてメルトダウンさせるほうが

あからさまに悪者だとバレないしさりげなく効果的だろうな・・・・なんてことも

ちょっと思ってしまいました。

なんとか原発止める方法がないもんでしょうかね。

おっと、話がそれた。

私、ボーンアイデンティティも好きですけど、これも好きかな。

面白かったです。

アンジョリーナ・ジョリー、すごいです。