「インサイダー」
巨額の資金力を持つ大企業の内部告発をしようとしたら、
脅しからはじまっていろんな妨害に遭う話。
実話が元になっていて、なんと出てくる人名と企業名は全て実名なんだそうだ。
ずっしり見応えのある社会派サスペンスです。
不本意に解雇されて、怒りと社会正義と自らの良心のために告発をしようとするんだけど、
自宅の郵便受けに銃弾を置かれて「殺してやる」っていうEメールが送られてきたりする。
元の勤め先とは守秘義務の契約をしているので、その法的な拘束力もある。
アル・パチーノ演じるジャーナリスト側にも圧力がかかって、
自らのジャーナリストとしての誇りを守るために孤軍奮闘することになる。
わりと最近日本で、
取材元の秘匿について裁判になってませんでしたっけ。
情報源を守るというのはこういうことなのか、と思いました。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: DVD
告発した人も報道した人も、すごいなあと思うし尊敬もするけど、
あれだけしんどい思いをするんだなあ・・・と思うと、
もし同じような立場になったとしても告発できる気がしない。
でも最初はラッセル・クロウだって、匿名でこっそりやりたかったから、
こっそり資料だけ置いてこようと思ってたんだよね?
それがあんなことに・・・。
今では当たり前の事実として語られるタバコの中毒性。
こういう苦労があってやっと周知されるようになったんですね。
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余談ですが。
実は私、ずっと昔、分煙団体の正会員でした。
ほとんどまともに活動に参加できなかったんだけど、
会報と、分煙・禁煙のレストラン一覧が楽しみでした。
その時にこの映画が強くオススメされていて、
そのうちに絶対観なくては・・・と思い続けて年月が経ち、
やーーーっと観たわけです。長い間の宿題がやっと済みました。
あの頃は今のような、あっちでもこっちでも禁煙場所ができ、
いとも簡単に分煙がきちんとしてあるレストランを見つけることができ、
公共の施設の中で煙い思いをしなくて済む日がくるなんて
思ってもみませんでした。
本当にありがたい世になったものです。
コマーシャルで舘ひろしが、
「タバコを吸っている男が、カッコイイという時代がありました」
と語って、あ~自由だ~と言って伸びをするのを見て、
時代は変わったなあとしみじみ感動しましたよ。
商品が品切れになって打ち切りになっちゃったみたいだけど、
また放送して欲しいなあ。