ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「スラムドッグ$ミリオネア」

なんかすごい映画観た。 圧巻だ。 いったいどう書いていいのか分からないくらい、 なんかすごい映画だった。 スラム出身の無学な青年がテレビのクイズ番組で正解を続け、 それを怪しまれて警察で拷問と尋問を受ける。 そこで語られる彼のこれまでの人生。 なぜ答えが分かったのか、これまでどうやって生き延びてきたのか。 ・・・・という映画なんだけど、一番の芯はラブストーリーだと思います。 あらすじを見たところではサクセスものなんだなと思い、 映画評を見たところでは現代インドの問題点を描く社会派なのかなと思っていましたが、 いろんな要素を詰め込んだ、とにかく濃い、密度の高いドラマでした。 尋問シーンと、クイズ番組のシーンと、回想シーンが交互に描かれて、 途中から現在進行形になる。この回想シーんで描かれる彼の人生がすごい。 暴徒に母を殺されて兄と共に孤児になり、兄と共に生き延びていくのですが、 いったいこの先どうなるのかと目が離せません。 見終わって少ししてから、あの撮影はどうやったんだろう、とか、 子役にあんな危険なことさせて(列車のシーンとか)人権上だいじょうぶなのか、 なんてことも考えましたが、現地では現在もふつうにやっていることなんでしょうか。 ・・・・なんてことを書くから難しい映画なのかなと思っちゃうんですよね。 ハッピーエンドの傑作でもあるのですが。 主人公ジャマールの一途な愛情がけなげ。いいなあ。
さすがはアカデミー賞8部門制覇。 歴史に残る傑作だと思います。 ごく個人的には思わぬ地雷を踏んだ感もありますが(苦笑)。 あと全然本筋とは関係ない部分なんですけど、 紙幣をバスタブいっぱいに入れてお風呂みたいに体をうずめる、という 何かの怪しいグッズの広告みたいなことを兄ちゃんがやって (おお、これって万国共通なんだろうか。)なんて思いました。 死ぬ前に一度やってみたかった、ってことなんでしょうか。 兄ちゃんの人生もなあ・・・泣かせるなあ。 ハッピーエンドの後でみんなで踊るシーンにちょっとウケた。 駅のホームで主役の2人がセンターにいて後ろに群衆がいて、 みんな揃って踊るのよ。 けっこうこういうの好きだ。めでたしめでたしって感じで。