ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「百万円と苦虫女」

いや~、怖い話ですよ。 そもそもよく知りもしない相手とルームシェアする羽目になったのが根本的に問題だったんだよね? すごく簡単にまとめると、100万円貯めると居場所を変える若い女性の話。 たぶんロードムービーだと思う。主演は蒼井優。かわいいです。 これあんまりキレイじゃない女優さんとか、すごく華やかで派手目な女優さんがやってたら違う映画になってただろうな。(いやそれはそれで成立するのか。) 次の場所ですぐに仕事が見つかったり、アルバイトして自立して生計をたててわりとアッサリ100万円貯めてコロコロトランクひとつでさくっと引っ越しというのは、そのたびに生活用品をそろえることを考えても相当難しいだろうなと思うけど、体力があってキレイな若い女性ならいけるのかな。 お気に入りのカーテンだけは持って歩くのは良いアイデアだと思った。 自分の部屋だ、って感じがするものね。
百万円と苦虫女 [DVD]

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なんとなく、 どこに行ったとしても人間関係から逃げてばかりいちゃダメだ、もう少しふんばってみたら良いことがあるかもしれないよ、というメッセージをうっすら感じなくもないんだけど、引っ越しを繰り返して転々としている私としては、合う土地と合わない土地ってあると思うし、ある程度がんばってみたらその後は逃げてもいいと思う。そこで何が失敗だったのか考えて次に活かせば。 弟くんのこともあるんだし、お姉ちゃんが家に戻ってきたところでサクッと家族揃って丸ごと引っ越しちゃえば良かったのに。 むしろ弟くんには全力で逃げろと言いたい。 ーーーー以下ちょっとだけネタバレ気味ーーーー 私、このごろ、勝手に過去のことを気持ちの中で書き換えちゃうのもアリかな、と思うんですよね。 自分の都合のいいように。 もちろん、それは自分で「こういうことにしておこう」としたことだって分かってなくちゃいけないんだろうけど。 それで、この映画を観て、 (あー、あの時の、軽そうに見えた彼は誰にでも声をかけてたんじゃなかったのかも~。 私がいなくなった後、こんなかんじでホントにへこんでたかも~。うふ~。) とか、 (あの彼氏にはずいぶん貢いだしデート代もみんな私持ちだったけど、本当は、私のこと都合のいい金づるだと思ってたわけじゃなくて何か考えがあってのことで、私のことちゃんと愛してくれてたのかもしれない。うん。) とか、心当たりのある人はそんなふうに過去を上書きするのもいいだろうと思った。 どのエピソードに出てくる男の人も、主人公がいなくなってからの「本当はこう思ってた」と明らかになる言動は、主人公といるときには表してない、主人公は知らない展開なのよね。 それにしても蒼井優、すっごく痩せてるけど大丈夫なのか? 森山未來かっこよかった。