ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

アコースティックギター

実家に行って荷物の整理をすると、なぜかウチにモノが増える。

そういうわけで持って帰ってきたもの第二弾。

荷物は減らさなくちゃいけないのに、こんなもの持って帰ってどうする。

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えー。見ての通り、アコースティックギターでございます。

ウチに弾ける人は居ません。(笑)

ちょっとだけ練習してみようかなー、と思ったのと、

整備して置いておいたら、娘が練習してひけるようにならないかなー、

なったらいいなー、というもくろみです。

発見した時には汚れてボロボロ。

中にホコリがいっぱい入っちゃってて、中も外も汚くて、

弦は切れたり曲がったりでヨレヨレのボロボロ、

金属部分はサビなのかヨゴレなのかよく分からないもので

みっしり覆われていて、あまり触りたくないかんじでした。

でも破損してるというわけではない。

きっと掃除して弦を張り替えたらなんとかなるはず・・・と思って、

持ち帰って弦と入門編の教本を買ってきて、掃除を始めた。

でもね。

なんか変なのよ。

実家にあるアコースティックギターといえば、

兄が大昔に買ってきてあっという間に飽きたやつだと思うのよ。

だけど、それはギターケースに入っていたはず。

兄がこんな状態で楽器を放置するだろうか。

それに、なんかこう・・・なんとなく形が・・・こんなんだったっけ?

すごい昔に見たっきりだからなー。分かんないけど、

どことなく、何かちがうような・・・・。

そういえば私、兄が飽きたあとに借りて、

ナイロン弦に張り替えてちょっとだけ練習したんじゃなかったっけ。

グリーンスリーブスのワンフレーズまできたところで、

左手の動かす方向が、親指側に動かすと低くなって小指側に動かすと高くなるのが

生理的に受け付けなくて(ピアノと逆だから)、これまたあっという間に挫折したんだっけ。

・・・じゃあ誰がスチール弦に張り替えたんだ?

ボディを拭いて、ヨレヨレボロボロの弦を取り外し、

掃除機の先をつっこんで中のホコリを取って。

磨いたり拭いたりするのに何を使おうか迷ったんだけど、

木製の楽器だから石けん水とかマジックリンはまずいだろうと思って

床や木製家具用の汚れ落とし兼つや出しの蜜蝋ワックスを使ってみた。

チューニングに使う金具のところは錆びてるのかと思ったら、

汚れてるだけみたいなので頑張って磨いたらキレイになった。

金具は3~4個グラグラしてたけど、ドライバーでネジを締めてやったら

あっけないくらい簡単に直った。

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ここまでキレイに。元はすごかったのよ。

拭いていたら写真↑に写ってる白い部分がパリッといって飛んでいった。

劣化していたらしい。

取れた後のボンドの痕が、けっこういい加減な感じだったことと、

飛んでいった部品がプラスティックだったことから、そう高いものじゃないな、と確信。

あわてずさわがず、劣化したボンドをカッターで削ってから木工用ボンドで貼り付けて補修。

で、竿の部分を拭いていたら、なんかシマシマになってるのに気付いた。

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これって沢山弾いて、弦のあとがついてるんだよね?

兄のギターはこんなになるまで弾いてもらえなかったはず。

というわけで実家のバーバと電話した時に聞いてみた。

そうしたら・・・・。

大昔に買った兄のギターは、十年ほど前にイトコが来たときに持って帰った。

このギターは兄が中古車を買った時に、オマケに付いてきたものだ。

中古車のトランクを開けたらあのままポンと入っていたので、

捨てるのもなんやけどまあ取りあえず実家に置いとこか、ってなもんで

実家においていったものだ。昔買ったギターとは全くの別モノ。

・・・・とのことであった。

やっぱりねえ。

変だと思ったのよ。

というわけで、どういうモノなのかインターネットで調べてみて、

さらに型番の打ってあるのを見つけて、

このギターはヤマキという日本のメーカーが1970年頃に作った

YAMAKI YF-20 という型番で、当時の販売価格が2万円のものらしい、

というところまでつきとめた。

インターネットってすごいね。ド素人でも調べられるんだから。

はっきり安いモノだと分かったので安心して、

ホールの周りの傷を好き勝手に補修。

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傷んでいた部分にマニキュアのトップコートを塗ってみた。

やっていいことなのか悪いことなのかは知らないけど、

とりあえず傷が広がるのは防げるでしょう。

ホールから中に手をつっこんで拭きまくって、

とりあえず掃除終了。

楽器って磨いてやると綺麗なものだなーと思う。

手入れしてやったら、すっかり情が移ってしまった。

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つるぴかーん。裏側はこんなかんじ。