「髪結いの亭主」
恋愛至上主義者による、「彼女だけが私の命」の世界を官能的に描いた作品、だと思う。
世の中いろんなフェチがあるけど、この映画の主人公は美容師さんフェチ。
洗髪してもらう時に頬にあたる胸がたまらないんだそうだ。
(分かる気はするけど)
主人公は少年の頃にグラマーな理容師さんに恋して以来、
ずっと女性の理容師さんと結婚するのが夢。
理想の女性マチルドと出会って、小さな理髪店で愛に満ちた二人きりの閉じた世界を生きていくのだが・・・・。
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これねえ。
彼女の方が受け入れたから良かったものの、
一歩まちがうと論理展開がストーカーっぽい気がするんだよねえ。
全編、主人公からの目線のナレーションで語られてるから、
思い込みが強すぎてちょっと引くところも。
これ、彼女目線で語られたら全然違うお話になっちゃったりして・・・・
って思いながら見ていたら、
「えええーーっ!?」
っていうラストに。
彼女の方では何を考えているのか分からない、
っていうのがこの映画のミソだった?
そんでもってこれは、主人公の長い長い回想なわけね?
この理容師さんってのが美人でねえ。
スタイルが良くてちょっとグラマーで脚がめちゃめちゃキレイ。
んでもって色っぽ~い。
10年間、ほかの事は何にもしないで彼女だけを毎日見つめ続けても、
あれだけ綺麗なら飽きないかもね。
で、本人たちがいいんならいいのかもしれないけど、
通りに面したドアも壁も素通しのガラスなんだから、
あんなこともこんなことも通りから見えちゃうと思うんですけど・・・・ってどうでもいいか。
主人公の方は今だけを見つめて満足してた、
マチルドの方は過去や未来を考えたら不安になった、って解釈したんだけど、それでいいのかな。
ひとつの究極の愛の姿なんでしょうね。
(みなさんぜったいにマネしないでね。)
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