ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「メゾン・ド・ヒミコ」

ごめんよオダギリジョー

この作品を見るまでオダギリジョーの魅力が全く分かってなかったよ。

こんなに綺麗な男の人だったのね。

「ゆれる」の弟は何から何まで好みじゃないし、

大きな声では言えないが実は3年前まで玉木宏と見分けがつかなくて、

小汚い感じの方がオダギリジョー、って見分けてた。

ああファンの人ごめんなさい。悔い改めます。

えー、

ヒミコというゲイバーのママが引退して作ったゲイばかりの老人ホームが舞台。

先の短いヒミコのために、ヒミコの恋人(オダギリジョー)が、

ヒミコの娘サオリ(柴咲コウ)をアルバイトとして雇う。

このサオリが嫌々来たものだから、最初は仏頂面でブスーっとしてて返事もしないんだけど、時が経つと共にだんだん馴染んでいくのね。

マイノリティの悲哀を描きながら暗くならず、

見終わる頃には、なんだか優しい気持ちになりました。

ヒミコが凛としてて雰囲気があって、気品とプライドを感じさせて魅力的で、

でもこの役者さんって、誰?

と思って調べたら、田中泯という舞踏家なのだそうだ。

役者として出ている映画はそれほど多くないのに、

たそがれ清兵衛 」、「隠し剣、鬼の爪」に出ていて、

たそがれ清兵衛 」で日本アカデミー賞日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をとってた。

なんかこの映画すごく好きだなー、と思いながらDVDの表紙をamazonのリンクで貼り付けてたら、なんと、

この映画の監督と脚本は、「ジョゼと虎と魚たち」と同じ人なんですね。

道理で・・・・。好きになるわけだ。

ジョゼと虎と魚たち」、めちゃめちゃ好きすぎて結局書けないまま。

けなすコメントがついたらぶち切れちゃいそうで。(笑)

ホームの仲間たちの中に、お針子の好きな人がいて、

始めはシャツにネクタイ姿なのね。

それが、お部屋の中を見せてもらうと、ドレスがいっぱい!刺繍もいっぱい!

ステキ~。

「次は女に生まれ変わるわ。好きなお洋服好きなだけ着られるって、どんなに幸せかしら」

というセリフに、

女だからって、どんな服でも着られるわけじゃないのよ、

体型の都合とかいろいろあるのよ、と思っていたら、

まさにその時サオリが、着られない服だってあります、って。

着られない服ってどんな服なの?

バニーガール。

っていう会話に、すごく共感。

あ~、バニーちゃん。一度着てみたかったかも。

やるなら20年近く前じゃないと。いやそれ以前にキャラ的に問題が。

耳だけ欲しいなあ。

でも続きを見ていたら、

そっかー、家の中で1人でこっそり着ればいいのね。という気分に。

チャイナドレスもいいな~。

(いやまて自分。バニーちゃんやチャイナドレス着るくらいならそれより先に、着れば似合って評判も良い着物を着るべきでしょう。いっかい舞妓さんの格好してみたいなあ。)

まあ服はいろいろサイズが難しいので、

とりあえずインテリアをもっと冒険してみようと思う。

この映画に出てきた個室はみんな個性的でおもしろかった。

もっと好きにしていいんだよね。