「ストーカー」
ロビン・ウィリアムスが怖い役をやるというので興味を持って見た。
この役者さんって、いつも善人の役ばかりやってるじゃないですか。
どうもその善人っぷりがなんというか、なぜか個人的に拒否感を感じるというか、生理的に好きになれないなあと思っていて、一度、悪人とか犯罪者の役をやったところが見てみたいと思っていたのです。
えーと。
それでですね。
なんでこんな邦題をつけたんでしょう。
ものすごく孤独な現像屋さんのお話で、孤独であるが故に逸脱した行動をしてしまったけれど、どうも「ストーカー」という言葉からイメージされる内容ではないと思うのですね。この家族に憧れて、一員になりたい気持ちが強くなりすぎて、それは常軌を逸してる。怖いというよりは、むしろとても悲しいお話だと思うのです。いやたしかに当事者は気味が悪いかもしれないけど。
ロビン・ウィリアムスを初めて良いと思いました。
自分の役について、今回も善人ですが、とコメントしてたところも良かった。
あと、相手の了承なしに写真を撮るということの暴力性だとか、
写真を撮りたいときはどんな時かとか、写真を持ってる事の意味だとか、
そういうことを考える機会になりました。
それから、写真屋さんって、証明写真や記念写真を撮ってくれる時はあんなにフレンドリーなのに、
どうして現像された写真を受け取る時は事務的で、写真の中身についてはこちらから話しても
一切コメントしなかったのかが、やっと分かりました。
興行的にはこの題でお客さんが入るかもしれないけど、
もっと別の邦題を付けたいなあ。
そのまま「フォトショップ」でもいいし。
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このブログでも写真のせてるけど、
いいところだけ切り取って並べると、本当のことばかりなのに嘘になるというか、
なんだかとても優雅な生活をしているように見えて軽い驚きがあったのを覚えてる。
だけど札幌に引っ越して、なんにも撮って載せるようなものが無くなり、そこで初めて、
少しずつでも寄せ集めて、わあキレイ、と思えるだけの幸せがあるなら
それは幸せなことなんだなと思った。
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