「大停電の夜に」
クリスマスイブの夜に首都圏一帯が大停電になるという設定の元でかたられるオムニバス。
画面がとても綺麗な邦画。
冷静によーく考えてみると、
非常事態だし、大人のイレギュラーな恋愛を扱っているお話なんだけど、
画面の美しさとか音楽のムードだとかのおかげで
なんだか暖かいような雰囲気になってる。
大人の女性向けファンタジーといったところか?
あ、そうか。
出てくる人たちがみんないい人だから、あったかい感じがするのかな。
あんな長時間の停電だと、
もっとあっちこっちで大混乱が起きそうだとか、
復旧には時間がかかるって分かってたら
まずは冷凍室のアイスクリームとか冷凍室の生鮮食料品とかを
先に食べちゃうべきなんじゃー、とか、
そういう現実的なことを考えてはいけない映画ですね。
キャンドルショップの田畑智子が良かった。
あの役があったからドラマ全体のムードが暗くならずに済んだと思う。
キャンドルの灯がとても綺麗で印象的。
「あなたに、ステキなことがありますように」
キャンドルを手渡したり、灯りを点けてあげる時にそう言葉をかけるんだけど、
面と向かってそう声をかけるのって良いなあ、と思いました。
そのうちチャンスがあったらやってみよう。
ところでひとつだけ、ちょっと気になる所が。
恋人にも奥さんにも、
今度の移動で飛ばされることになったんだ、とか、左遷だよ、とか言ってたけど、
左遷左遷って、左遷だから何だというのだ。
当人には大違いかもしれないけど、
ついてく方には左遷だろうが出世だろうが関係ないっちゅうに。
異例の大出世だろうが大抜擢だろうが頻繁な転勤はキツイんじゃ!
あと、全く関係ないけど、
結婚してから10年間、クリスマスイブの夜にうちのダンナさんは帰ってきたことがなくて、
(ダンナさんの仕事はサンタさんでもケーキ屋さんでもありません)日付が変わってたり
翌朝7時だったりしたんだけど、一度も文句を言わなかった私はエライと思った。
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