ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「死ぬまでにしたい10のこと」

えええーーーっ! これで終わり~?

原作は単行本(もちろん日本語)を買ってずっと前に既読。

まだ当時アマゾンがなくてクロネコブックサービスで取り寄せた時期だと思う。

すごく共感して、映画の方もいつか見ようと楽しみにしていた。

最近は当分死ぬ気がしないので、もっと早く見た方がよかったなー、

などと思いながら今回見たわけだけど、うーん・・・。

原作本で一番気に入ったところが変えられてる。

ラストで関係者全員に見守られながら洗礼を受けるところも

ものすごく気に入ってたのに無くなっちゃった。

そんなあ~。

とにかく、幼児をおいていっちゃうところが一番心配なわけじゃない?

それこそ死んでも死に切れない。

原作では夫の初恋の相手(だったと思う)とスーパーでばったり出会って、

この人なら夫ともうまくいくだろう、子供たちとも気が合うみたいだ、

という「後任」がしっかり見つかって、

しかもさらに引き継ぎまで出来ちゃうというあたりが

一番都合の良いうっとりポイントだったのに、

たったあれだけですか?

子供好きで、子供がなついてるのも、しっかり者なのも分かったけど、

それでご近所さんレベル以上にしっかり見てもらえるかどうかなんて

わかんないじゃんかー。

ママになってくれるかどうかも分からない。

あれじゃ安心できないよー。

それになんだかなあ。

かっこいいモテモテの色男と一夜のアバンチュール、だったのが、

なにあれ、ふつうに恋人が外に出来て継続してデートするわけ?

よっぽどの、死ぬまでに一度は会っておかなくちゃいけない相手とか

いうんなら分かるけど、そういうわけでもなし。

あれじゃ、ただ傷つけるだけじゃんか。

なんか必要性を感じない。

断然、本の方が好きだ。

死ぬまでにしたい10のこと

死ぬまでにしたい10のこと

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • メディア: DVD

なんだろうな、とにかく、

幼い子供をおいていかなくてはいけなくなった母親という立場で読むと

うっとり共感する都合の良いおとぎ話(=こんなにうまくいくかよ)

だったのが、うーん、

あんまり共感できないお話になってしまった。

ああ、でも、

娘たちへのメッセージを18才になるまで吹き込むシーンはすごく良かった。

公開されたのはいつだったっけ、と思って調べたら、

2003年なのね?

もっと前だとばかり思ってた・・・。

たったの5年前だなんて。

この5年でこんなに自分の状況が変わるとは思ってもみなかったな。

5年前の時点からかぞえて3度引っ越しをした。

引っ越した先で、以前は娘の面倒を見られる人がいないからと

家族に断られた検査入院をさせてもらえる状況になり、

合う薬が見つかってからは徐々に体調も良くなり、

今ではたまになら自力で出かけられるようにもなった。

当時の自分だったら、

映画の方ももっとずっと気に入ったんだろうか。