ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「美しい人」

9人の女性それぞれが主人公の短編9本から成るオムニバスです。

『人は、その一生の中でいろいろな経験を積むことで成長していくものだけれど、
 映画をみることで別の人生を疑似体験することで学ぶことができる、映画みなさいね』

・・・だかなんだか、そういうようなことを誰か(美輪明宏?)が言ってたけど、
その点、この映画は一本で9人分味わえてお得かもしれない。

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<1話目 サンドラ >
刑務所に服役中。
なんか感情移入しちゃって一話目から泣いてしまった。
すごくがんばってきたのに・・・ううう(涙)。

<2話目 ダイアナ>
スーパーマーケットで買い物している妊婦が昔の恋人とばったり会う。
この話が一番評判がいいみたいなんだけど、
男に回し蹴りをくわせたくなる私は幸せなんだろうか、
それともそこまで思い入れのある元彼がいないだけなのか。

<3話目 ホリー>
姉が久しぶりに帰ってきて、今すぐパパを職場から呼び戻せと妹に言う。
この姉がホリー。
なんか変、このわがままぶりは何?と思っていたら・・・・。
最初からそのつもりで帰ってきたのですね。

<4話目 ソニア>
彼と友人夫婦の家に訪問する。
この彼ってのがまたイヤな奴でねえ・・・でもこういう人、いるよね。
サイテー、とか思うけど、彼女は何か好きなところがあるんだろうな。
この友人夫婦のダンナの方ってのが、なんと2話目の男。

<5話目 サマンサ>
サマンサはすっごく魅力的で美しくて聡明。
父と、父の介護に疲れた母はいかにも彼女のことを思っているような
口ぶりで話すけど、両方とも彼女に甘えてズッシリもたれかかってる。
あー、こういう親にはなりたくない。気をつけよう。

<6話目 ローナ>
元夫の再婚相手のお葬式。
これはちょっとねえ。日を改めればいいのに。

<7話目 ルース>
甘いムードの、若くない男女がモーテルにやってくる。
・・・って、これ、別人みたいにキレイで生き生きしてるけど、
5話のサマンサのママじゃないの・・・。

<8話目 カミール>
病室にいる。手術前でナーバスになってる。
テキパキと彼女の血圧を測ったりしている看護婦さんが、
よーくみると3話目のホリーだよね?

<9話目 マギー>
芝生のきれいな広い墓地にお墓参りにやってくる。
この話はじめはてっきりおばあちゃんと孫娘がママのお墓参りに来たんだと思った。
そうそう、子供ってこんなかんじだよねー、うちの娘も2年前くらいがこんなかんじだった、
うちの子もあの木には登りたがるだろうな、・・・・って見ていたら・・・あれれ?これで終わり?

意味が分からなくて、
ほかの人のレビューを見に行ったら、
「エッ! そういうことだったの!」

そんでもう一回見返してみたら・・・もう、涙涙です。

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美しい人 デラックス版

美しい人 デラックス版

なんでこの邦題をつけたんだろう?
主人公たちが女性だということを表したかったのかな。
自分的には元の「9lives」の方が好き。
とても印象に残る映画でした。