「プラダを着た悪魔」
高価な一流ブランド衣料がたくさん出てくることで話題の映画。
ヒロインが美しく変身するところも見所で、
若い女性が仕事をしながらいろんな困難をのりこえて成長していくお話。
一生懸命がんばれば自分の栄養になるんだなーって思える。
ためになる助言とか、励まされるエピソードとか、
・・・娘が就職する頃にこの映画を見せたい。
ところで。
ヒロインがばっちりファッショナブルな装いで出社するようになるシーンで
何着も何通りも高そうな服を着るんだけど、あれをちゃんと定価で購入したら
とんでもない金額になるよね。あれ全部買うお金で、たぶん新車が買える。
お話の中で、食べ物をガサッと捨てる場面があるのよ。
うわ、もったいない!
って思うんだけど、ひょっとしてあれは暗喩?
最先端のファッションって、捨てることで成り立つようなもの。
すごく手をかけて作られた高価な衣類やバッグを、
次のシーズンには惜しげもなく捨てる。
次の年には次の最先端を着なくちゃいけないから。
ものすごい金額をつぎ込んでは捨て、つぎ込んでは捨て・・・。
ヒロインはサンプル品から見立ててもらって身につけてるみたいだけど、
そうでもないとあそこまで徹底するのは普通の勤め人には無理だよねー。
そういう役得があることもあの仕事の魅力なんだろうな。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2007/04/18
- メディア: DVD
役得って大事よね。
昔、美術館のアルバイトしたことがあるけど、
お給料以上に、開場前のガラーンとした開場で
何にも遮られずにしっかり絵が見られる(何度も!)ところが
うれしかったな~。
いろいろ印象に残る台詞やシーンがあったけど、
一番こころに残ったのは、
主人公の先輩が「私は仕事が好き、私は仕事が好き」って
呪文のようにとなえながら仕事をするシーンかな。