「フラガール」
蒼井優がそれはそれは素敵でした。
募集チラシの文句「清楚で可憐な踊り子募集」にまさにぴったり。
清楚で可憐で、そして美しい~~。
最後のステージでの彼女の姿を見るだけでも値打ちがある。
「観ても損しない」って、私も思います。
ただ、この映画を私が好きかどうかっていうと・・・うーん。
あんまり見て気持ちのいい映画じゃなかった。
役者さんたちはすごくよく演じててがんばってると思う。
求められた役をきちんと演じててみんな芸達者だなーと思う。
だけどこれ、常磐ハワイアンセンターの成り立ちの実話です、って
はっきり銘打ってあるでしょう。いいの?まだ平山まどか先生はご存命だっていうし。
前半の、
先生に対する態度にも見ていて腹が立つし、
先生の不真面目で失礼な態度にも腹が立つし、
先生をわざわざ遠くからお呼びしておいて庇おうともしない会社の人にも腹が立つ。
なんでも実際には先生はあんなじゃなかったそうだし、
蒼井優が演じた一番弟子は、元々クラシックバレエの基礎があったから
初めから仲良しだったとか。
ドラマチックにするためにそういう筋書きにしたんだろうけど、
なんだかなあ。もっと他にやりようが無かったんだろうか。
早苗ちゃんが父親に暴力を振るわれてあんなにされちゃうのも、
可哀想すぎて・・・。トラウマになりそう。
炭坑の最後は実際にこんな感じだったんでしょうか。
石油に押されて石炭の需要が減って、って言ってるその炭坑の町で、
ストーブを集めたら、どれもこれも一つ残らず石油ストーブばかり。
そりゃあ石炭が使われなくなるわけだ。
どこか一軒くらいダルマストーブとか使ってる家はないの?
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: DVD
そんなこんなでモヤモヤしたけど、
蒼井優の美しさは一見の価値あり。
松雪泰子はやさぐれて荒れた生活をした元ダンサーという役柄なので
だいぶ損してるけど、衣装やその着こなしが素敵です。
着せれば誰でもああなるというものでは無いと思う。
常磐ハワイアンセンター、行っておけば良かったなー。
ゆるくて気取らなくて、いいところだそうですよ。