「ファンシイダンス」
まだ禅風味のマイブームが続いているので、
これは一回目で借りるぞうー、と決めていた。
そういうわけで「ファンシイダンス」。
当時はモックンが修行中のお坊さんをするコメディ、くらいにしか思ってなくて、
アイドルの映画かー、モックンに興味ないから興味なし、だったけど。
平成元年の、周防正行監督の作品なんですね。
女性の服に時代を感じます。
あんな服着てる人いたよねー。今見るとすごいよね。肩とか色とか。
セリフの読み方は演技指導としてわざと棒読みさせたんだろうか?
聞き取りにくいところも多いから、
いっそのことこれ、韓国語か英語あたりに吹き替えちゃってから
字幕つけて見た方がいいんじゃないだろうか、とか思ってしまった。
これから見る人は最初っから日本語字幕付きで見た方が断然良いです。
難しい仏教用語もあるしね。
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2005/04/08
- メディア: DVD
ところで。
全部見終わってからエンドロール見てたら、
キャスト欄に・・・彦麻呂??
彦麻呂なんて出てたっけ?
こんな上の方に載ってるけど、いたっけ???
と思って何の役だか調べてみたらエイシュン役だった。
えーっ、ウッソー!
あれが?!
一見の価値ありです。
・・・・ケンタッキー食べる場面で初めて面影が・・・。
ショウエイ様が素敵ですね~。
当時人気のモデルさんが剃髪してお坊さん役やるって話題になっていたそうですが、
すごーく素敵です。剃髪した甲斐があるというものです。
女性が一人まじるって浮かない?って思ったけど、大丈夫。
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娘のクラスは去年、学級崩壊しちゃって全然授業が成り立たなかったのだ。
あれだけ荒れたらクラス替えするのかと思っていたら、そのまま繰り上がった。
今年の担任の先生はベテランのお母さん先生だ。
娘いわく、今度の先生は授業も面白いし、きちんとしてて良い先生だそうだ。
4月からはみるみる娘の様子が落ち着いてきた。
クラスの大多数は態度をあらためつつあるが、そうでないメンバーもいる。
地域的なこともあるだろうし、家庭の事情もあるだろうし、
地元の中学校はとても評判が悪いし、上の兄弟の影響もあるのだろう。
信じられないような態度をとるクラスメートの話を毎日聞いている。
先生が全力で叱った後、別のやつが
「まじウケる~♪」
って言うんだって。
真剣な様子を揶揄する言葉らしいんだけど。
私がもし娘に真剣に何かを注意したあとでそういわれたら、はり倒す。
人をバカにするのも程があると思う。
だけど教師は生徒に手をあげられないんだよね。
義務教育だから退学にもできない。
映画の後半になって、
雲水に罰として警策(細長い木の板)で打つ場面でのセリフ。
主人公がそっと当てたところに指導役がやってきて、
「本気で打て!」
といって力一杯振り下ろし、板が折れる。
「叱る時は本気で叱れ」
「私には打てません。俺には本気で人を叱る自信なんてありません」
「お前に自信があろうがなかろうがそんな事はどうだっていいんだ。
打たれるものの身にもなってやれ。
(中略)
人を打つ痛さを自分のものにするんだ」
「・・・東司(トイレ)掃除してきます」
そして、入山した頃はいやいやいいかげんにやっていたトイレ掃除を
丁寧にこなしながら、禅問答の中身について考えるのであった。
寺を継がなくちゃいけないからイヤイヤ入山してきたような若造に
厳しい戒律を守らせ、規律正しい集団生活をしながら教育するのは
並大抵なことではないだろう。
しかし、それはいろいろなシステムが確立し、
破門という最後の手段があって出来る事だと思う。
全力で相手のために叱るのはすごいエネルギーが要る。
娘の担任の先生は、あんな態度を取られても、
あきらめないで真剣に向き合い続けているそうだ。
頭の下がる思いだ。
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21日追記
体罰を容認する立場ではありません。
5年生後半の担任に体罰を許せばとんでもないことになってたもの。
何が言いたかったかというと、
やる気のないヤツを指導する難しさとか、
集団生活をしていく上での決まり事とか、
そんなことを考えちゃったな、
ってことなんですが・・・
どうすればいいのかは分かりません。
教育ってむずかしい。
誠意だけは忘れないでいたいと思うけれど。