ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

悪の組織

何年前に聞いた話だったか、

最近は悪役や敵役が描きにくくなったという話をきいたことがあった。

ウルトラマンでも仮面ライダーでも映画でも、

悪役には悪役なりの理由があり、

そういう部分まで描かないと薄っぺらくなるからだ、と。

地球に侵略してくる異星人にはそれなりの理由があって、

もとの星に戻れなくなってたり。

戦争モノであるなら敵にもやむにやまれぬ理由があり、

向こう側としては自分たちが正義の味方だったりする。

なんだけどね。

ここ数年、もう「現実味がないから」と描かれなくなったような、

絵に描いたような悪の親玉がニュースで報道されてて、

いったいこれはなんだろうと思うね。

自分の国の国民に対して空爆する、とか。

こんなの、やった瞬間に「歴史に残る悪人」認定確定じゃんか。

わけがわからない。

そして今回のパキスタンの事件。

イスラム過激派の集団が学校で子供を殺しまくった。

戦闘の巻き添えでさえなくて、元から子供を殺す目的で、

無抵抗の女・子供を撃つっていうのは、

何をどうしたって正義には成りえないでしょうよ。

もしこれが怨恨目的だとしたらそもそも、教義のための革命という

高尚な理念にはそぐわない個人的なものだし、

こんなことやっちまった時点でもう、どこの団体も

「ウチは関係ないから。」って言い出すよね。

わからん。

他のイスラム教徒たちだっていい迷惑だ。

こんなことしても、自分たちは正しいと思っているんだろうか。

犯行声明までちゃんと出してるということは、少なくとも、

隠したいとは思ってないんだよね・・・。