「おしゃれ泥棒」
オードリー・ヘプバーン主演。
主人公の家は、祖父の代からの美術品収集の名家として名高いが、
実は父親が隠し部屋で贋作を制作している。
所有している彫像作品(もちろん贋作)を美術館に貸し出したのだが、
売るわけではないからと安心していたら、科学的な鑑定が入ることに。
もし材質を鑑定されたら贋作だとバレてしまう。
そこで主人公は、数日前に家に忍び込んできた泥棒に会いに行き、
金曜までに彫像を盗み出して欲しいと依頼する・・・・・・というお話。
盗み出す映画って、「ミッションインポッシブル」だとか「オーシャンズ11」だとか
いろいろありますよね。そういえば「三銃士 王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船」
もそうだったっけ。
どれも、レーザー光線をどうやってかいくぐるか、とか、警報装置にどうやって
ひっかからないで盗み出すか、とか、いろいろ苦労していて、
アクロバティックな身体能力でなんとかしてたり秘密兵器があったり、
いろいろ知恵をしぼってますよね?
この映画も、警備がばっちり利いてます。
アクションってかんじの映画じゃないし、どうするんだろう、って思いながら観ました。
でもこの映画で有名なのは、そこじゃないですよね~(笑)
なんといってもまずはヘプバーンの衣装でしょう。
すごーく素敵で、品が良くて、どこかキリッとしていながら可愛くて、
なるほどなー、デザイナーさんも女優さんも有名になるわけだ、
なんて思いました。
調度品も自動車もみんなオシャレ。
ところで、美術館の警報装置がなったところでパトカーがくるんだけど、
当時はあんなにかわいいパトカーが実用として走ってたんでしょうか。
あれは映画のために選んだわけじゃないですよね?
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: DVD
警備員さんたちが良い味だしてたな~。
誰も死なないし、主要な登場人物はみんな満足してめでたしめでたし。
(警備担当者は怒られるかな・・・でもクレームつけた人が悪いんだよね?)
すべて丸くおさまって、気持ちの良いハッピーエンドです。
良い映画でした。
名作って呼ばれるわけですね。
あ、あと、美術館の前庭にある植栽の刈り込みがすっごく良かった!
背が低くて葉が小さくて枝が密な、ツゲか何かで作ってあって、
上から見たときに、唐草模様みたいな模様にしてあるの。
断面はきっちり角の立った四角。
あれはすごい~。