「エナミー・オブ・アメリカ」
ウィルスミス主演のアクション+サスペンスの映画。
国家安全保障局の偉い人が邪魔者を消したところ、
たまたま野鳥の研究者が設置していたカメラにその場面が録画されていた。
何も知らずにその録画媒体を託されたウィルスミス演じる弁護士は、
訳も分からぬまま、国家安全保障局の組織的な追跡と妨害を受けることに・・・・・という話。
電話はことごとく盗聴され、靴底やボールペン、ズボン、腕時計などに発信器を仕込まれ、
部屋は盗撮され、道路や店内の防犯カメラで常に監視され、屋外に出れば
偵察衛星からの映像で追跡されてヘリコプターがやってくる。
もう、大変です。
現在はどんどん電子機器が小さくなってるから、たぶんこの映画が作られた時より
盗聴や盗撮は国家組織じゃなくても簡単にできるようになってるだろうし、
画質もあがってるんでしょうね。
でもヘリコプター飛ばすのはそれなりの組織じゃないとできないよね~。
携帯電話やゲーム機の形状を見たところ、かなり前の映画だと思うんだけど、
映画自体が古くなった感じはしませんでした。
むしろ今の方が技術的に容易になっている分だけ身近になった気がします。
最近は、いったいどういう経路で出てくるのか、
携帯電話のメールの内容が出回ったりするでしょう?
勝手に部下のメールの内容を思想チェックしたり。
内容どうこうよりもその行為自体が気持ち悪いと思うんですけど、
なぜそのあたりは大きな問題にならないんでしょう。
そう思う私が時代遅れなんでしょうか。(そうかも)
嫌な時代になったものです。
電源がなくて靴底にあんな電子部品を埋めるだけで発信器になるのだろうか、
などなどのちょっとひっかかるところはあるけど本質的なことじゃないですよね。
ところどころで粋なセリフが息抜きさせてくれるところもイイです。
獲物を追いかける組織の若手たちが楽しんでる様子とか、
登場人物たちのキャラクターがそれぞれしっかりしてるところが、
この映画を見応えのあるものにしていると思います。
ハラハラドキドキの逃亡劇の末、絶体絶命のラストでいったいどうするんだろう、
と思っていたら、ちょっとびっくりの片の付け方。
たしかに、いっぺんに問題解決だ。
頭のいい人だと思うけど・・・・アメリカだなあって思いました。
すごく面白かったですよ。
まだ観たことのない方は、ぜひどうぞ。
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
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