ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」

これまでの出演作品でリーズ・ウィザースプーンをすっかり好きになったので、

リースがアカデミー賞主演女優賞を取ったこの作品を見ないわけにはいかない

と思って借りて観ました。

ほかにもゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門で

作品賞・主演男優賞・主演女優賞も受賞してるそうです。

主人公はプレスリーと同時代の実在したミュージシャン、

ジョニー・キャッシュ

少年時代の思い出から始まって、軍隊に行って結婚してデビューして

スターになってツアーに出て、麻薬系のクスリをビールで流し込んでたら

どんどん壊れていって、それからまたステージに上がるまでの映画です。

ステージ裏であこがれの女性歌手を見つけて近づいて、

自宅に妻子を残してツアーに出てる間に仲良くなって、

自分がスターになったら良い条件でツアーに同行させて共演し、

ガンガン言い寄ってるうちに妻子が自宅を出て行って、

最終的に結婚するんだけど・・・・。

アマゾンの解説では確か「一途な愛」って書いてたけど、

なんかちょっと違うと思いました。

40回プロポーズしたっていったって、それ、

移動する小型バスの後部座席で寝ている彼女を

深夜2時に、悪い夢をみたからといって起こして、

眠くてたまらないところに「結婚しよう」って言ったりするんだもん。

そんなのぜったいイヤだ~。

相手の都合なんて完全無視だよ。

ああいうのって、愛って呼ぶんでしょうか。

もうちょっと好みのタイプの俳優さんだったら

もうちょっと気分良く観られたのかなあ・・・・。

この時代の音楽は好きなので、全体を通していっぱい聴けて

すごく良かったし、ステージのシーンはとても良くて楽しめました。

音楽にひっぱられて最後まで観たかんじです。

主役の俳優さんたちが、俳優さんなのにすごく歌が上手でした。

リーズ・ウィザースプーンももっと歌う映画をやればいいのに。

そんなわけで音楽以外は、楽しく見られる場所があまりないし、

なんだかとても暗い気持ちになってしまったのですが、

とても印象にのこったセリフがありました。

専属歌手のオーディションを受けさせて欲しいと頼み込んで、

曲を聴いてもらった時、レコーディングスタジオの人が言うんです。

「いいか、よく聞け。

 トラックにはねられ、死ぬ前に1曲だけ歌う時間がある。

 1曲だけだ。

 聞いた人間が絶対忘れない1曲。

 この世で君が感じたことを神に伝える曲。

 それを聞けば君という人間がすべて分かる歌を歌え。」

うーん、きびしい~。

でもこれ、いっぱい曲を出してるミュージシャンの人に

どの曲を選ぶか聞いてみたい気もしますね。

代表曲っていうと大抵売れた枚数の多い曲になるだろうけど、

一致しない人もいるかもしれないし。

(Bzの稲葉さんやスピッツの草野さんだったらどの曲を選ぶんだろう・・・。)

良く出来た映画だとは思いますが、

見てて辛いですね。

次は娯楽作品が見たいです。

辛口すぎますか?