ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

車から煙が

きのうのことだ。

運転の練習を兼ねて、近くのドラッグストアに行く途中だった。

ちょっと行って、すぐ帰るつもりだった。

交差点を右折する手前で、突然「カシャンカシャン」という音がした。

どうもカーステレオのCDプレーヤーの作動音に似ていたが、

助手席に乗っているダンナが操作した様子もないし、

私がそんなことをやれる余裕なんてあるはずもない。

いまの音は何だろう?

何だろうね?

気にはなったけどさほど気にせず、そのまま右折して直進、

次に曲がるのはどこだっけなー、と思ったあたりで、

CDの差込口から細く煙がたちのぼってきた。

ビニールだかプラスティックだかの燃えるにおいがする。

なんだこれは。

目的地はほんの数分の距離だ。

なんとかドラッグストアの駐車場までたどりついて、

そこで対応を考えたい。

そう思って運転を進めるうちに、

煙はどんどん量が増えてきた。

明らかにまずいかんじである。

どこか止める場所はないか。

しかしそこは橙色の追い越し禁止の線が引かれた細い道路で、

落ち着いて駐車できる場所が見当たらない。

まいったな、どうしよう。

目的地は目と鼻の先。

なんとかそこまで行けるといいんだけど、と思ううちに、

ついにエアコンの送風口からも煙が吹き出し始めた。

これは無理だ。

煙があるということは火が出てるんだよなあ、

炎が上がっていたら、この中の樹脂製の部分に燃え広がって、

車両火災→爆発炎上とか?それはまずすぎる。

さすがに限界を感じて、

駐車は禁止だが停車はOKそうなところに車を止めた。

さて、どうする?

「これって、とりあえずJAF?」

「うーん・・・・」

ダンナの運転歴は長いが、さすがにこういう事態は初めてらしい。

とりあえずボンネットを開けてエンジンを確認、

そっちは大丈夫だとのこと。

そしてこのままディーラーのところに持ち込もうとの提案だった。

え、マジ?

これにまた乗っていくんですか。

でもまあ・・・エンジンを切ったせいか煙もおさまった様子だし、

ここにずっととめていたら交通のジャマになるし、

もしものことがあった場合に家屋が近いから迷惑だろうし、

また火が出るとしてももうちょっとマシな場所がありそうだ。

向こうの通りはもうちょっと道幅も歩道も広いから、

爆発炎上するとしてもそこのほうがいいだろう。

かくして再び車に乗り込み、

ディーラーさんのところを目指して出発した。

私がもたもた運転している場合じゃないので、

もちろん運転はダンナに代わった。

窓を全開にしているのに車内は樹脂の燃えたにおいがする。

どこまで行けるかとハラハラしたが、

そのままディーラーさんのところに到着した。

ここまでくればもう大丈夫だ・・・・・。

整備士さんに原因を究明してもらったところ

最初に煙のでたところの奥の基盤に、燃えた形跡があるとのことだった。

燃えたのは古いカーステレオで、新しいのを取り付けたあとも

ただなんとなく外さずにそのままにしていたものだ。

つい2週間ほど前から、これ外して物入れにしたいなあ、

と思っていたんだけど、今思えば何かの予感だったんだろうか。

整備士さんに煙の出た古いカーステレオを外してもらい、

念願の物入れをはめてもらった。

しかし、さすがにそろそろ車を買い替えろという神のお告げのような気がする。

さすがに製造後17年というのは寿命なのだろう。

とりたてて大きな不満がなくて乗り続けてきて、

この期に及んでまだ、車本体は大丈夫そうなんだよな・・・と思わなくもないが、

プラスティックやゴムの部品は劣化してきているようだから、

この先はおそらく、車にお金と愛情を注ぎこんで乗り続ける趣味人の領域。

実は去年もゴム管の劣化からオイル漏れがあったので、

大きな事故や故障が起きないうちに凡人は乗り換えるべきなのだろう。

そういうわけで

仕方なしに急遽、次に買う車を検討中である。

何も新車じゃなくて中古で十分なんだけど、

ここのところ中古は品薄になってるっていうし、

あいつほどのお買い得品があるとも思えないので、

新車も考えている。

さあどうしよう。

ここのところ買い替えが多いけど、

車はちょっと考えてなかった。

車選ぶのって、「ふつう」とか「あいだをとって」とか無いもんなあ・・・・・。

うーん。うーん。