「ザ・マジックアワー」
三谷幸喜が脚本を書いて監督して作ったコメディ。
ギャングのボスの愛人に手を出して海に沈められそうになるんだけど、
伝説のヒットマン「デラ富樫」を連れてくれば命は助かる、ということに。
しかしなんといっても伝説って言われるくらいなんだからそう簡単に見つかるわけがない。
窮余の策として、ギャング映画が得意で顔の売れてない俳優(村田)を、映画の撮影だと騙して連れてきて「デラ富樫」に仕立てようとするのだが・・・・という映画。
前回の有頂天ホテルより断然こっちの方が面白いです。
好きだなあ、これ。
佐藤浩市演じる俳優村田が、映画館のスクリーンで自分の姿を見るシーンは胸が熱くなりました。
なんかねえ、こう、これが出来たらもう思い残すことはない、みたいな感じ、
ちょっと分かる気がするんですよね。
ザ・マジックアワーというのは、この映画によると、
一日のうちで映画を撮るのに一番いい時間帯なのだそうです。
でも本当に短い時間なのだそうな。
転じて、その人の人生に一度だけ訪れる、
その人の最も輝く瞬間をさしてそう呼ぶみたいです。
マジックアワーを逃してしまった時に一番良い方法、
それは次のマジックアワーを待つこと。
日が昇るかぎり次のマジックアワーはやってくる・・・
・・・と、俳優村田の尊敬する老俳優が語るところが、
若干くさいけど希望が持てて好き。
これまた映画の良さだよね~。
それにしても佐藤浩市すごい。
社会派で硬いドラマで硬派な役、っていうイメージがあったけど、
何でもできるんじゃん。面白いなー。
佐藤浩市だけじゃなくて、周りもガッチリバッチリ名優ぞろい。
劇中劇というか、映画の中で上映されてるモノクロ映画の中の鈴木京香が
ものすごくぴったり似合ってて、美人女優っぷりが素敵だったなー。
戸田恵子と深津絵里って、パッと見そんな感じしないけど、
どちらも小柄な女優さんだよね?そろえたのかな。
あと、音楽も好き。ちょっと昔っぽい感じで、レビューっぽい。
サウンドトラックも聴いてみたいかな。
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