「隠し剣 鬼の爪」
この映画、初めて観たときにはもうこのブログやってたんだけど、
好きすぎてどう書こうかと思ってるうちにそのままになっちゃったんだよねー。
それがこの間、住所変更の電話ですごくムカムカすることがあって、
これはいかん。
なんぞお気に入りの映画でも観て気分転換しよう。
と思って、これを選びました。
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いやー、やっぱりいいですねー。
半襟を買ってもらう場面で、すでにうるうる。
なんであたしこんなに涙腺ゆるいんだ。(笑)
いつだったか好きな映画は?と聞かれて
「隠し剣 鬼の爪」
って答えたら、
題名からして渋すぎる・・・・ってリアクションに困られたんだけど、
渋かろうが時代劇だろうが、良いものは良いのだ。
それでねえ。
主人公がもうかっこよくて素敵でたまらんでがんす。
あれ?ひょっとしたら今までに書いた映画の中で一番かもしれない。
特にヒロインを救出しにくる場面が。
「キエはどこだっ、 案内せいっ!」
いやーん惚れる~。
電話応対で怒ってたことなんて、どーでもよくなっちゃいました。
叙情的で細やかな描写といい、
「隠し剣、鬼の爪」というのがどんなものか明かされる場面といい、
殺陣といい、
ラストシーンといい、
うーん。良いですよ~。
ところでこの映画の舞台は山形なんですね。
多少マイルドな訛り具合にしてあるみたいだけど、
それでも生まれが関西な私には時々、まったく何て言ったのか分からないセリフが・・・。
しかしうちのダンナ(出身は福島県)は100%完璧に分かるのだそうだ。
なつかしいくらいだ、だって。
方言のさじ加減って難しいですねえ。
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たしか20年程前、失われゆく日本の古武術を資料として残すために、
VHSのビデオテープに編集したものが作られたはず。
延々とその流派に伝わる武術の技が紹介される資料ビデオで、
鎖がまや手裏剣なども収録されていて、
一番技のバリエーションが多いのが柔道で次が剣道、
そして一番少ないのが砲術だったはずだ。
火縄銃も収録されているはず。
藤沢周平の時代劇ではいつも、
火縄銃や砲術は邪道で、武士たる者は刀をもって勝負するのが正道だ、
という主張が出るんだけど、
当時、それほどまでに飛び道具は邪道視されていたのだろうか?
火縄銃にも砲術にも流派と作法がある。
刀は侍以外に持つことが出来なかったことや、
上等の刀にはステイタスが付随することから、
刀が特別視されるのは分かる気がする。
しかし、実戦において火縄銃の威力があることは実証済みだ。
どうもその主張がでるたびに、
うーん・・・・そんなに邪道視しなくても・・・って思ってしまうのだ。