ぼちぼちおうち生活

浅く薄く移ろいゆく趣味と住居の覚え書き。

「交渉人 真下正義」

面白かった!
タイトルの正式名称を確認するためによその映画評の集まってるとこを
ちょっと見に行ったら、いまいちとかつまんないっていう人もいるみたいですね。

でも私は面白かったなあ。
ハラハラドキドキして楽しめました。
地下鉄の壁に映る光とか、水とか、演奏会のホールの華やかな照明とか
画面の光の感じも好きだし。

それにホントに面白くなかったら、あんなにヒットしないだろうし。
予告編がどんなに良くできてても、見た人たちが
すごいつまんない、っていったらその周りの人たちは見にいかないもの。

交渉人 真下正義 スタンダード・エディション

交渉人 真下正義 スタンダード・エディション

実際には地下鉄の入り口を封鎖しても、あんなに人が押し寄せて
大騒ぎになったりしないだろうし、舞台の袖であんな無線で話してたら
まる聞こえだろうとか思うけど、まあその辺は、「映画だから」、ね。
(でも真下さんと彼女があの席に座るってどうやって調べたんだろう?
 友達もあんまりいなくて外出もしない人がどうやってあの劇場に
 あんなに沢山の細工が出来るんだろう? まあいいけど。)
相手は爆弾使うって分かってるのにあんなに無造作にダンボール開けて
いいんだろうか・・・・。ケーキも。

朝の連ドラを見てるので、
あら、町医者のおじさんが地下鉄職員だーって思ってしまったけど、
なんかいいかんじでしたね。一生懸命仕事してる人ってかんじで。

踊る捜査線シリーズって、男の仕事の上での美学とか格好良さを
感じさせるところがキモですなあ。
上司の顔に泥塗っちゃいけない、なんて言葉が出てきて、
私にはよく分かんないけどダンナは時々そういうような言い方をする
ことがあるので、組織で働く人の行動規範なんだなーって思う。

けが人とか死人がじゃんじゃん出たらいやだなあ、
なんて思いながらみたけど、幸い(?)犯人だけみたいで良かった。
(いや、あの車も遠隔操作だったりして?犯人は生きてて続編ができたりして?)
(実は単独犯じゃなかったりして?)

ある程度被害が出ないと緊迫感が出ないなんて人もいるみたいだけど、
そういう人は想像力が足りないんだと思う。

以前、住んでた家のわりと近くで銀行の立てこもり事件が起きたことがあった。
何時間にもわたって犯人は人質をとって立てこもり、
テレビ画面からは見覚えのある通りの映像が遠目に映し出されて、
どこのチャンネルをまわしてもその中継をやってた。
銀行の周囲には突入できる態勢の人たち(機動隊?特殊任務の人?)、
「警察官による説得が続いています」、て何時間も言ってた。
事態は膠着状態に見えて、なんとかならないものかとやきもきしたが、
結局一人の死者も怪我人も出すことなく、無事に事件は解決した。
たしか何時間にもわたる説得が功を奏したんだったように覚えている。

次の日の新聞に、その事件はもんのすごく小さい記事で、地方欄に載ってた。

あれだけ周りは心配して大騒ぎだったのだからもっと大きい記事になるかと思ったけど、
死者やけが人が出なかったから小さい記事なのだろう。

テレビのワイドショーや、事件現場からの中継では、
なんだか、もっと事件が大きくなればラッキーみたいな気配を感じることがあるけど、
あれはちょっとなんだかなあ、だ。
小さく済めばそれに超したことはないし、
何も起こさないために、安全のために、地味で大切な仕事をしている人たちは
いるんだよなーエライよなー、なんてことを、この映画を見て思い出した。

クリスマスに見るハラハラ映画の代表といえばダイハードかと思ったけど、
これからはこれかな。