『ニューヨークの恋人』
「とびきりロマンティックなラブストーリー」とのうたい文句に期待して視聴。
現代のニューヨークで働くキャリアウーマンと
1876年からタイムスリップしてきた「白馬の王子様」との恋のお話。
・・・・なんだけど、
始まってまもなく若き公爵レオポルドが時代背景や自分の立場を
延々と独り言で(ナレーションではない)語りはじめるあたりでイヤな予感が。
ラグメイアン演じるヒロインはなんかガサツなだけの女性に見えてしまうし、
劇中で出てくる会社名の安直さとか、
上司がどのくらいエライのか示す映像もエピソードもないし、
なんというかこう・・・薄いっていうか雑っていうか女子をなめとんのかっていうか・・・
ちゃお(対象年齢8~14才くらいの月刊少女漫画雑誌)の投稿欄の講評には
よくこんなことが書かれている。
・ヒロインは親近感のわくキャラクターで、読者が応援したくなるような魅力的な女の子にすること。
・登場人物の自己紹介はせりふに頼らず、エピソードや背景で自然に語ること。
ほんのお子ちゃまな少女向けのラブコメでさえそうなのだ。
ちゃおでは毎月のように書かれるこれらのことを、
こんな立派な俳優さんや衣装を使って作る映画の監督や脚本家が知らないのか?
・・・と散々書いておきながら。
しかしこの映画はそうわるくない。
それはひとえにレオポルドが良いから(笑)。
ははは。
王子様が魅力的かどうかはかなり重要。
乗馬や社交ダンスや身のこなしなど、随分練習したのでは?
彼に免じて全ての欠点に目をつぶってあげます。
ヒロインの弟くんも良かったな。
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2003/11/27
- メディア: DVD
ところでレオポルドがいたのは1876年。
歴史年表をみたら、南北戦争終結からだいたい10年後。
「風と共に去りぬ」を見た後なので、
スカーレットもだいたい同じくらいの年(ちょっと上?)で、
同じ頃に南部で生きてるのかな・・・なんて思いました。