「風と共に去りぬ」
この映画はずいぶん昔に一度見たことがあったのだが、
なにぶん中学生だか高校生だかの頃で、大筋といくつかのシーンしか
覚えてなかったので、この映画の大ファンだという友人に借りて
見せてもらうことにした。
このごろこの映画のレビューやビビアンリーについての記事を読んだりして、
友人がスカーレットもレッドも大好きだというのを聞いて、
大人になって守るべきものが出来てからだと見方も変わるのだろうかと興味を持ったからだ。
結果。
年をとっても環境が変わっても、人間そうそう変わるものではないようです。
私がこの映画を見て思うのは、
「美人は得である」。
ただ、中高生の時にみたときは、
美人は何をしても許されるんだなあ、って思ったけど、
大人になってから見ると、
実家の地位や経済力も大切だということ。
あのワガママも、ここぞというところで助けてもらえるのも、
美貌だけでなくてオハラ家のお嬢様という後ろ盾があってのこと。
後ろ盾がなくて、とんでもない美人っていうと、
「マレーナ」になっちゃいますもんね。
あと、ウチのだんなさんは会津出身のおじいちゃん子で、
未だにテレビで幕末のドラマなんてやってると(特に白虎隊とかね)、
もう入り込んじゃって、絶対薩摩なんかに嫁にやらんとか言い出すんだけど、
たぶんアメリカ南部に何代も前から住んでる人は、
この映画に南部の郷土愛を感じて大好きになるんだろうなーって思う。
マレーナは美人すぎて辛酸をなめたが故に、
年をとって中年太りになりはじめたら、
市場のおばさんとも会話してもらえるようになって、
これからは生きやすくなるだろうなと思えるものがあった。
スカーレットは年をとったらどうやって生きていくんだろう。
女が美しくあり続けるには膨大なお金と手間がかかる。
若いうちはちょっとくらい手が荒れようが日に焼けようが美しいが、
年をとったらそうはいかない。そばかす出るし。
レッドと別れた時のスカーレットって何歳なんだろうな?
ごめんなさい。
私にはスカーレットがヒューザーの小嶋社長とかぶって見えてしまいました。